Home データ活用-データ分析-ビッグデータ-IBM i関連 Nitro Query|ウィザードを使用し、ノンコーディングでビジュアルクエリーを作成  ~株式会社ミガロ.

Nitro Query|ウィザードを使用し、ノンコーディングでビジュアルクエリーを作成  ~株式会社ミガロ.

by kusui

モダナイゼーションスイート「Valence」から運用管理とクエリー機能を分離

 

「Valence」から
運用管理とクエリー機能を分離

ミガロ.が販売している「Valence」(バレンス)は、IBM i対応のモダナイゼーションスイート製品である。開発元は、1996年に創業した米CNX社。IBM iモダナイゼーション開発・運用ツールとしてValenceを掲げ、全世界約1000社の導入実績を誇る。

Valenceは当初、業務システムに特化したJavaScriptフレームワークである「Sencha」をベースに、JavaScriptやフリーフォームのRPGコードを生成する高度な開発機能と、日々の運用管理やクエリーを簡単に使いこなすための多彩な機能を備えたユーティリティ群で構成されていた。

しかし2017年8月からは、クエリー機能を含むユーティリティ群のライセンスを分離し、新たに「Nitro(ナイトロ)ユーティリティ」シリーズとして提供を開始した。

その狙いを、RAD事業部 技術支援課の吉原泰介課長は次のように語る。

「開発機能と便利に使えるユーティリティ機能群のライセンスを分離することで、『Delphi/400』や『SmartPad4i』などを導入されているユーザーの方々、そしてQuery/400に代わるツールを求めておられる方々にも、広く便利な運用管理機能やビジュアルクエリー機能をお使いいただけるようにしたいと考えました」

Nitroユーティリティでは、「Valenceユーティリティ」と「ValenceユーティリティQ+」の2つが提供されている。ライセンスに含まれるのは、以下の5つのツール群である。

(1)Valence Portal

各種ユーティリティや作成したクエリーアプリケーションを使用するために用意されたポータル機能。ブラウザをはじめ、iOSやAndroid用のポータルも提供されている。

(2)Nitro iAdmin

ブラウザやスマートデバイスにより、日々の運用管理業務を実行できるようにする。たとえばIBM iのジョブログやサブシステムの状況、CPUやファイルの使用状況などを簡単に確認できる。エラーが発生したジョブやQSYSOPRのメッセージに対して、スマートデバイスからのメッセージ応答も可能である。

(3)Spool File Viewer

IBM iのスプールファイルの内容を、ビジュアル画面で確認・操作できる。スプールファイルの一覧や出力内容をブラウザで参照したり、スプールファイルの保留・解放、OUTQの変更といった操作もサポートする。

(4)Nitro File Editor

マスタメンテナンス業務を支援する。ファイルを指定するだけで、IBM iのデータメンテナンスを実行したり、項目やフィルタ条件のカスタマイズや並べ替え、Excel出力などが可能。DFUと同等以上の機能をブラウザで利用できる。

(5)Nitro Query

IBM iの照会系アプリケーションを、ウィザードを使ってノンコーディングで作成するビジュアルクエリーツールである。

上記のうち、(1)~(4)を含むのが「Valenceユーティリティ」、クエリー機能を加えて(1)~(5)のすべてを含むのが「ValenceユーティリティQ+」である。これによりValenceには、上記の2つに「Valence開発ライセンス」と「Valenceフルライセンス」を加えた合計4つのライセンス体系が提供されることになる(図表1)。

 

【図表1】Valenceのライセンス体系

 

ノンコーディングで
クエリー作成が可能なNitro Query

これらのツール群のなかでとくに注目を集めているのが、ビジュアルクエリーツール「Nitro Query」である。Nitro Queryでは、ウィザードを使ってノンコーディングでクエリーを作成可能なので、システム部門や業務部門など、専門スキルを問わず幅広いユーザー層で利用できるのが特徴だ。Nitroユーティリティに関する同社への問い合わせでも、Nitro Queryに強い関心を示すケースが多いという。

Nitro Queryでは、「データソース」「ウィジェット」「クエリー」の3つを使ってクエリー作成を進めていく。

まずデータソースにより、IBM iから抽出するデータの条件を指定する。次にウィジェットで、抽出したデータをどのように見せるかといった表示方法を定義する。そしてクエリーによって、作成したウィジェットを画面に追加し、クエリーアプリケーションとして実行できるようにする。これにより作成したクエリーをあたかも1つのアプリケーションであるかのように利用可能にするのが、Nitro Queryである。

図表2に、こうした機能を使ってクロス集計を行う手順を紹介しよう。

【図表2】クロス集計の作成手順

現在はGoogleマップとの連携による地図表示、グラフ表示、クロス集計など合計11種類のウィジェットが用意されているが、今後は要望に応じてウィジェットの種類を拡充していく。

開発元の米CNX社ではもともと、従来のQuery/400の機能を補完するWeb型の照会系ツールとしてNitro Queryの開発に着手した。しかし現在は、IBM iの基幹データをより高いレベルで活用する業務システム開発ツールとしての機能強化を目指しており、将来的には基幹システムの7割程度をNitro Queryだけで開発可能にする方針を掲げているようだ。

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吉原 泰介氏

RAD事業部 技術支援課
課長

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i Magazine 2017 Autum(8月)掲載

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