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OpenShiftのパートナーは、利益を2.5倍伸ばせる ~Forrester調査。収益機会はモダナイゼーションやマネージドサービスなど4分野

 

Red Hatは1月17日(現地時間)、フォレスター(Forrester)に委託した調査レポート「Red Hat OpenShiftによるパートナー収益機会(The Partner Opportunity For Red Hat OpenShift)」を発表した。

調査はOpenShiftのパートナー11社・15人へのインタビューを基にまとめたもので、「OpenShiftはどのパートナーにとっても戦略的な高成長が期待できる分野」とし、次のように述べている。

「パートナーは、サブスクリプションの再販、インテグレーション・開発、マネージドサービス、ISVソリューション販売という4つのエントリーポイントからOpenShiftビジネスに関わっているが、これら4つを手がけることによって利益を2.5倍に、売上高を4.5倍に伸ばせることがわかった」

この理由として、「Kubernetes/OpenShiftに対するユーザーの関心が非常に高く採用が急速に広がっている」「OpenShiftは従来製品によりも収益性が高い」という2点を挙げている。

レポートは、OpenShiftの収益機会として以下の4分野と調査結果をまとめている。

 

サブスクリプション販売

インタビューしたパートナーのほとんどが、一部またはすべての顧客にOpenShiftのサブスクリプションを販売しており、通常、年間サブスクリプション総額の5%~15%を収益としている。

 

モダナイゼーションの取り組みを展開するプロジェクトベースの作業(インテグレーション、開発)

OpenShiftを手がけるシステムインテグレータやその他のプロジェクトベースのパートナーは、複数年にわたるプロジェクトの機会を得ている。この種のパートナーの追加収益機会は、顧客のOpenShiftサブスクリプション支出の100%相当と推定される。

 

マネージドサービスの提供

インタビューしたパートナーは、マネージドサービスが急速に成長しており、今後も期待できると述べた。理由は、多くの顧客がOpenShiftのスキルを自分たちでもつのは法外な費用がかかり、適切なスキルセットを有するスタッフを見つけるのが難しいと考えているため。マネージドサービスによる追加収益機会は、顧客のOpenShiftサブスクリプション支出の75%と推定されるが、一部のパートナーは「それよりもはるかに高い」と語った。

 

Red Hat OpenShiftの価値を拡張する独自の知的財産(IP)の販売(たとえば、ISVソリューション)

パートナーの中には、OpenShift関連の知的財産を開発し販売するところも出てきている。また、その販売のみを手がけるパートナーもある。OpenShift OperatorHubとRed Hat Marketplaceは、これらのソリューションの重要なチャネルになりつつある。これらのパートナーの追加収益機会は、OpenShiftサブスクリプション総額の75%に相当する。

またレポートは、インタビューしたパートナーがOpenShift関連で獲得する新規案件は年間30%で増えており、案件の大型化の傾向が見られるとしている。

 

・「The Partner Opportunity For Red Hat OpenShift」(英語)
・Red Hatサイトの記事

[i Magazine・IS magazine]