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米バージニア州の大規模クラウドセンター数は、中国・欧州の各総数を上回る ~Synergy Research Groupが調査、米国のシェアは世界の53%

Synergy Research Groupは9月6日、ハイパースケール型クラウドデータセンターの世界の地域別割合と米バージニア州への集中に関する調査結果を発表した。

同調査は、SaaS、IaaS、PaaS、検索、SNS、eコマース、ゲームの大手事業者を含む、世界のクラウドおよびインターネットサービス企業19社のデータセンター設置状況の分析(「critical IT load」による測定)に基づくもの。

それによると、アマゾン(AWS)やマイクロソフトなどハイパースケールプロバイダーが運営する大規模データセンターの数は、2022年第2四半期末で800超。そのうちの53%を米国が占め、残りの47%は中国、欧州、アジア太平洋などに分散している。

注目すべきは、世界の53%を占める米国において1/3以上の大規模データセンターがバージニア州に集中していること、およびバージニア州のデータセンター数が、中国、欧州それぞれのデータセンター数を上回っていること、とSynergy Research Groupは指摘している。

ハイパースケールデータセンターの地域別比率(2022年2Q) Source:Synergy Research Group
ハイパースケールデータセンターの地域別比率(2022年2Q) Source:Synergy Research Group

「特にバージニア州北部のラウドン郡、プリンスウィリアム郡、フェアファックス郡を中心とする“データセンターアレイ”周辺に大規模データセンターが集中しており、中でもアマゾンが大量のデータセンターを配置、マイクロソフト、フェイスブック、グーグル、バイトダンスなども多数のデータセンターを設置している」

大規模クラウドセンターが集中する米バージニア州
大規模クラウドセンターが集中する米バージニア州

Synergy Research Groupによると、ハイパースケール事業者がデータセンターを設置する際に考慮するのは、「適切な不動産の有無、電力供給のコストと可用性、顧客との近接性、自然災害のリスク、現地のインセンティブと承認プロセス、ビジネスのしやすさ、内部のビジネス力学など」。その結果、「ハイパースケールのホットスポットが世界各地にいくつか生まれた」という。

欧州では、オランダとアイルランドが、ドイツやイギリスのような経済規模の大きい国を抑えて常に上位を占める。しかし世界的に見れば「バージニア州が突出している」とし、「バージニア州には、中国や欧州よりもはるかに多くのキャパシティがある」と述べている。ただし「今後5年間に世界のその他の地域に超大規模データセンターが設置されるに伴って、その相対的重要性は低下するだろう」と分析している。

そのほかの調査結果としては、次を挙げている。

► ハイパースケールデータセンターの設置面積が広いのは、アマゾン、マイクロソフト、グーグルの3社。各社とも130以上のデータセンターを有し、北米、APAC、欧州の主要地域にそれぞれ少なくとも25のデータセンターを設置している。

► ハイパースケールデータセンターの総容量では、アマゾン、グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、アリババ、テンセントが上位を占める。

► アリババ、テンセント、バイドゥなどの中国企業の大部分のデータセンターは中国に置かれている。

[i Magazine・IS magazine]

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