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IBM、Salesforce専門コンサル会社ウェイグ(Waeg)を買収 ~1月の7Summits買収を補完、欧米でSalesforceコンサルのリーダー的ポジションへ

Waeg社Webサイト。社名のWaegは「Wave(波)」を意味する英古語

IBMは5月18日(現地時間)、欧州におけるSalesforce専門のコンサルティング会社、Waeg(ウェイグ)を買収する、と発表した。

同社は2014年に設立され、欧州を中心にSalesforceの導入・活用に関するコンサルティングやマネージドサービスなどを展開している。「400以上のSalesforce認定資格を持つWaegは、欧州におけるSalesforceエコシステムのリーダーであり、製造業、ヘルスケア、ライフサイエンスに深い専門性を持ち、あらゆる業界の主要なグローバルブランドと協力している」と、IBMは紹介している。

IBMは分社化を発表した2020年秋以降、ERP・CRM分野の有力なベンダー・プロバイダーを集中的に買収してきた。

・2020年11月 Truqua(SAP開発パートナー、財務テクノロジー)
・2020年12月 Nordcloud (ハイブリッドクラウド・コンサルティング)
・2020年12月 Expertus Technologies(FinTech、マルチクラウド・ペイメント)
・2021年   1月 7Summits (Salesforceパートナー、CRMコンサルティング)
・2021年   1月 Taos(ハイブリッドクラウド・コンサルティング、マネージドサービス)

この一連の買収は、企業によるCRM関連の投資が世界規模で活発になっているのを背景にしたもの。IDCによれば、世界のCRMコンサルティング&SI市場は2024年までに約210億ドル(約2兆3000億円)に達するという。

企業の多くは、既に顧客・販売管理用のCRMシステムを導入済みだが、そこに蓄積されたデータを活用して顧客との新しいエンゲージメントを構築したり、DXにつながるインテリジェントなワークフローの導入はまだこれからという段階にある。そうした中で、世界市場で約20%のシェアを占めるSalesforceの成長は大きく、IBMのSalesforceビジネスも好調であることを、IBMはさまざまな場面で証言してきた。「今回のWaeg買収は、1月に行った米国の大手Salesforceコンサルタント会社、7Summitsの買収を補完するもので、IBMのSalesforceコンサルティング・サービスへの継続的な投資の一環」と、ニュースリリースは明記している。

年末の分社以降のビジネス展開を見据えて、製品・サービスのポートフォリオ拡充のための買収が続きそうだ。

・Waeg社 

◎参考:CRMソフトウェアの世界市場シェア(IDC、2020年10月)

 

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