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IBM Bobの全面活用に向けて組織を刷新、RPG技術者向けのBob研修サービスも開発・提供 ~IBM Bobを使って感じたこと・気づき・発見 ② ~原田 修氏&加藤 草平氏(アルファー・コミュニケーションズ)

原田 修氏
株式会社アルファー・コミュニケーションズ
執行役員 第二システム開発本部 本部長

加藤 草平氏
株式会社アルファー・コミュニケーションズ
第二システム開発本部 AIソリューション部

システム開発の方法を組み直す
必要性も痛感

イグアスのグループ会社であるアルファー・コミュニケーションズは、日本のIBMパートナー企業の中でも早い段階からIBM Bobに取り組んできた1社である。

きっかけは、米IBMがイグアスに対して、発表直後のIBM Bob(当時は「IBM Project Bob」)の技術検証を依頼してきたことにある。イグアスではすぐに開発パートナーに協力を呼びかけ、チームを編成し、IBM Bobの検証を進めてきた。

ちなみにイグアスがまとめた検証報告は、調査の深さや技術的な正確性が高く評価され、IBMの年次イベント「IBM Think 2026」でも大きく取り上げられていた。

「IBM Bobの検証は、RPGのソースコードから仕様書を作成することからスタートし、コードの生成まで約3カ月をかけて実施しました。当社としてもIBM Bobに十分な手応えを感じ、この4月にはIBM Bobの全面活用へ向けて組織体制を刷新しました」と語るのは、執行役員の原田修氏(第二システム開発本部 本部長)である。

原田修氏

同社はイグアスの販売パートナー向け業務ポータル「Partner Value Network(PVN)」の構築・運用も長年担当してきた。昨年からその全面リニューアルを進めてきたが、「今年1月に開発ツールをIBM Bobへ切り替え、開発を一からやり直しました」(原田氏)という。

「IBM Bobの生産性の高さに驚くとともに、システム開発の方法を組み直す必要性も痛感しています」(原田氏)という。

IBM Bobの生の実体験を
受講者へ伝えたい 

一方、第二システム開発本部AIソリューション部の加藤草平氏は、IBM Bobの習得を目的とするRPG技術者向け研修サービス「AI駆動開発クイックスタートプログラム」の開発を担当してきた。

加藤草平氏

この研修サービスは、イグアスが概要設計と販売を担当し、アルファー・コミュニケーションズがコンテンツ開発と講習を担う。加藤氏は今年1月からIBM Bobを使い始め、2月から研修コンテンツの開発に取り組んできた。

「私は2012年の入社で、RPGとVB.NET、そしてServiceNowを用いたプログラムの開発に従事してきました。IBM Bobに触れるまでAI駆動開発ツールの経験はほとんどなく、IBM Bobが本格的な利用としては初めてです。研修サービスの開発担当となってからは毎日4~5時間ほどIBM Bobを使ってきましたが、その中で、想像以上に高機能であることに驚くと同時に、IBM Bobの得意分野や課題も見えてきました」と、加藤氏は話す。

特に驚いたのは、Reactベースの画面プログラムの生成だった。

加藤氏自身はReactの知識や経験を持っていなかったが、作りたい画面の要件をIBM Bobに伝えReactを言語に指定すると、「手を入れる必要のないレベルのプログラムが生成されました」という。

その一方で、「オープン系の言語に比べると、RPGやCOBOLが生成するコードは品質がやや落ちる」ことも見えてきたという。

「IBM Bob以前にはRPGやCOBOLに本格対応したAI駆動開発ツールはほとんどなかったと思います。ただ、そのようなIBM Bobでも、RPGプログラムの生成では文法的な誤りがあったり、指示とは異なるコードが返ってきたり、コンパイルエラーになるケースもありました。特に固定長形式のプログラムで、その傾向が目立つように感じています」(加藤氏)

加藤氏が開発を担当したAI駆動開発クイックスタートプログラムは、全4回構成で、各回3時間、最大5人までの参加可能なオンライン研修として提供されている。

「初回は“要件理解とDB設計”ですが、受講者自身がPCを操作して、AGENTS.mdとSPEC.mdを作成します。これは開発ルールと仕様を記述するファイルで、AI駆動開発において最も重要なポイントです。そして2回目以降は実践的なハンズオンになります」(加藤氏)

加藤氏は、「IBM Bobの操作ではいろいろ試行錯誤し、時には悩んだり疑問に思うこともたくさんありました。研修サービスでは、IBM Bobの利用で得た知見と経験を受講者の方たちへお伝えし、IBM Bobへの理解を深めていただきたいと考えています」と語る。