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BMCが「2026 メインフレーム調査」の結果を発表、AIの活用がさらに拡大 ~AIはメインフレームを置き換えず、次の変革を促す触媒へ

米BMCは9月1日、世界のメインフレーム担当者を対象とした年次調査「2026 BMC Mainframe Survey」の結果を発表した。

今回で21回目となる調査で、今回は2026年3月24日~4月20日にオンラインで実施され、15業種・1300人のメインフレーム技術者および意思決定者が回答した。

今回の調査で浮かび上がったのは、生成AIやAIエージェントの普及によってメインフレームの存在感が薄れるのではなく、むしろAIがメインフレームを次の段階へ進化させる「触媒」となりつつある姿である。

同時に、AIに対する企業の姿勢も変化している。AIの能力に対する初期の熱狂から、信頼性、ガバナンス、具体的な成果を重視する現実的な導入段階へ移行しており、AIに処理を全面的に任せるのではなく、AIを「アドバイザー(助言者)」として活用し、最終的な判断や実行は人間が担う「Human-in-the-loop」の考え方が鮮明になった。報告書は、今回の調査結果の特徴を「実験から運用への移行」と位置づけている。

AIへの投資が拡大する一方で、メインフレームへの投資意欲は衰えていない。

回答者の94%が、メインフレームを「長期的に利用するプラットフォーム」、または「新しいワークロードを稼働させるプラットフォーム」と捉えている。また94%が、自社はメインフレームへの投資を継続していると回答した。特に5万MIPSを超える超大規模ユーザーでは、小・中規模ユーザーよりも投資拡大への意欲が強い。

処理能力についても、69%が汎用メインフレーム容量は増加していると回答した。過去1年間のトランザクション量が増加または横ばいとした回答は83%、データ量は77%、データベース数は83%に達した。

この結果から報告書は、企業がAI投資のためにメインフレーム投資を削減しているのではなく、メインフレーム自体をAIインフラストラクチャの一部として位置づけ、最適化と投資を継続していると分析している。

一方、AIの使い方には興味深い変化が現れている。

報告書ではこのことを「アドバイザーとしてのAIであり、実行者としてのAIではまだない」と表現している。つまり、AIを「実行者」として全面的に信頼するのではなく、問題を発見し、対応策を提案する「アドバイザー」として利用する傾向が強まっている。

たとえばデータベース再編では、「AIに対応を推奨させる」とした回答が2025年の37%から2026年には43%へ上昇した。これに対して「AIに処理を実行させる」とした回答は27%から21%へ低下した。

問題診断でも同様で、「対応を推奨させる」は36%から41%へ増加する一方、「実行させる」は32%から23%へ低下している。

これはAIへの期待が後退したことを意味するものではない。AIの利用が実験から実運用へ移行するにつれて、「AIで何ができるか」から、「AIのどこまでを信頼するか」「どのように統制するか」「どこで測定可能な価値を生み出せるか」へと企業の関心が変化した結果である。

メインフレームにおける生成AIの主要ユースケースを見ると、パフォーマンス・チューニングが37%で最も多く、問題検出36%、自動テスト35%、ドキュメント生成34%、根本原因分析33%、コード説明32%、インシデント解決32%と続いた。

さらに今後2年間に投資するAI機能では、「生成AIによる開発者支援」が43%で首位となった。次いで「知識の保存・継承」が41%、「パフォーマンス・チューニングのための分析」が36%、「メインフレームを管理するエージェントの作成」が36%となっている。

AIエージェントへの関心も高い。メインフレームの成長や新規ワークロードの増加を予測する「Leaders」に限ると、40%がメインフレーム管理用エージェントの作成へ投資し、36%がサードパーティ製エージェントへ投資する計画である。

AIOpsの領域でもAIの効果が現れ始めている。回答者の70%がメインフレームのみ、またはメインフレームと非メインフレームの双方でAIOpsを利用しており、そのうち68%が1年以内に価値を実感したと回答した。

今回の調査が描き出したのは、AIかメインフレームか、AIか人間か、という二者択一ではない。報告書では、メインフレームは企業AIとデジタルトランスフォーメーションを支える戦略的プラットフォームへ進化しつつあり、AIは既存のメインフレームを置き換えるものではなく、「次の変革の時代を促す触媒」であると結論づけている。

[i Magazine・IS magazine]

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