MENU

Db2にAIを内蔵、業界初、データベース処理中に問題発見や洞察の取得 ~新バージョン「IBM Db2 13 for z/OS」

日本IBMは4月6日、Db2の新バージョン「IBM Db2 13 for z/OS」(以下、Db2 13)を発表した。

データベース管理システムに業界で初めてAI機能を内蔵したのが大きな特徴で、これによりDBトランザクションをリアルタイムに診断して運用効率を向上させたり、ビジネス上の問題をいち早く検出して結果改善に役立たせることができる。日本IBM技術理事の川口一政氏は、「AI機能の内蔵により問題解決まで時間を、従来比で最大42%短縮できる。また問題に対してプロアクティブな対応を取ることが可能になった」と、AI機能内蔵の効果を説明する。

Db2 13のAI機能について、製品発表レターでは次のように説明している。

・革新的なAI内蔵アプローチにより、DB処理から大規模な洞察を取得
・Db2 for z/OS内の隠れた洞察と推測される意味を明示化
・想定される質問への回答を支援するデータ関係性マップを提供
・ディープラーニング機能の組み込みにより、Db2データ内の隠れた関係性と推測に基づく洞察を明示化
・SQLへのAI関連組み込み関数の提供 (一部はZIIP対応)

またアプリケーションの停止を減らしたりダウンタイム時間を短縮するためにデータベース管理者(DBA)の作業を簡素化する機能拡張も行った。ガートナーによると、IBMメインフレームを利用する企業の1分あたりのダウンタイム・コストは平均5600ドル、1時間あたり14万~54万ドルに上る。こうしたロスへの対処がDb2 13の特徴としている。

さらに、z16の機能(System Recovery Boost)を利用することにより、Db2 13の再起動時間を最短化しパフォーマンスを向上させることが可能。z16との相乗効果により、ビジネス価値をさらに高め、他社との差別化を図ることができるとしている。

「IBM Db2 13 for z/OS」製品発表レター
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/3/760/JAJPJP22-0003/index.html
*本記事執筆にあたっては、英語版の製品発表レターを参考にした。

[i Magazine・IS magazine]

新着