IDC Japanは6月14日、国内クラウド市場の予測を発表した。2021年の国内クラウド市場規模は、前年比34.7％増の4兆2018億円で、2021年～2026年の年間平均成長率（CAGR）は21.1％で推移すると予測している。
高成長の牽引役はパブリッククラウドで、その要因として、
・企業におけるクラウドファースト戦略の浸透
・投資意欲の高まり
・クラウド移行支援ベンダーのケイパビリティ強化（要員数の増加、オファリングの拡充など）、
を挙げる。企業の投資項目としては「DX／データ駆動型ビジネス」に関わる投資が大幅に増加し（1兆円超の規模）、今後の国内クラウド市場の成長を牽引するとしている。
これについてIDC Japanの松本聡氏（リサーチディレクター）は、DX／データ駆動型ビジネスのアプローチは複雑になりやすいため、「ベンダーはエコシステムを強化し、企業にとってクラウド活用のシンプル化を図ることが重要」と言い、「ユースケースや産業ソリューションと紐づけて内製化支援をオファリングとして整備することが重要」と指摘している。
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