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IBM i 7.5 TR2とIBM i 7.4 TR8で、IBM iシステム管理者が注目すべき新機能・機能強化 ~Maxavaのエキスパートがコメント

 

text:アッシュ・ギディングス Maxava

Navigator for i

IBMは5月5日、最新のテクノロジー・リフレッシュ(TR)IBM i 7.5 TR2およびIBM i 7.4 TR8の提供を開始しました。いつものように新機能や機能強化が満載です。今回のコラムでは、IBM i上で動作するワークロードをシステム管理者が安全に保護し、管理を簡素化するのに役立つ要素に焦点を当てます。

IBM Navigator for iは、IBM iサーバーを管理するためのWebベースのインターフェースです。IBMは今回も引き続きNavigator for iにフォーカスし、いくつかの新機能と機能強化を行い、さらに強力なソリューションとしました。

Navigator for iにおける今回の最も重要な機能強化の1つは、テーブルのフィルタリングをカスタマイズする機能を追加したことです。この機能により、システム管理者は日付範囲やユーザーIDなどの特定の条件に基づいてテーブルをフィルタリングでき、データの検索と管理を容易にできます。

Navigator for iに追加されたもう1つの便利な機能は、複数のサーバーにまたがるQSYSOPRメッセージの表示と応答機能です。この機能により、管理者は複数のサーバーを同時に操作している場合でも、リアルタイムでシステムメッセージを監視し、対応可能です。

ネットワーク関連ではDNSサーバーの設定と管理、DDMとNetサーバーの設定機能がNavigator for iに追加されました。これによりネットワークリソースの管理が容易になり、サーバーが最適なパフォーマンスを発揮する構成であることを確認可能です。

またIFS(統合ファイルシステム)関連でも、ファイルのアップロード/ダウンロード機能や、作業中のIFSを分離するのに便利なタブ機能など、新しい機能が複数追加されました。オブジェクトのプロパティも改善され、管理者はファイルやディレクトリに関する、より詳細な情報を得られるようになります。

Navigator for iのサーバー・ジョブ関連では、印刷可能なシステム・ステータス・プロパティ・ページが新たに追加されました。これにはよりよいシステム監視と管理を行うためのプロパティが含まれています。また作業管理では、起動前のジョブサポートが強化され、システム管理者はシステムリソースを管理し、ジョブが効率的に実行されていることをより簡単に確認できるようになりました。

セキュリティ関連

セキュリティ関連では、Navigator for iで暗号サービスがサポートされ、機密データの暗号化・復号化機能が強化されました。さらに、Advanced Job Schedulerに新機能がいくつか追加され、複雑なジョブワークフローのスケジュールと管理がより簡単に行えるようになりました。

IBM iサービス

すべてのテクノロジー・リフレッシュと同様に、IBM iサービスに新しいビューや強化されたビューがいくつか追加されました。その中で最も注目すべきは、SAVE_FILE_INFOとSAVE_FILE_OBJECTSで、5250保管ファイル表示(DSPSAVF)コマンドを現代風にアレンジしています。またNETWORK_ATTRIBUTE_INFOは、従来のコマンドと同等の情報を提供するというテーマを継承し、ネットワーク属性表示(DSPNETA)やプログラム可能なネットワーク属性取得(RTVNETA)コマンドと同等の情報を提供します。さらにDEFECTIVE_PTF_CURRENCYという便利なビューが導入され、修正PTFが適用されていないサーバー上のPTFを特定する機能を提供しています。

ACS

ACS(IBM i Access Client Solutions)バージョン 1.1.9.2 には、SQLスクリプトを実行する際の機能強化が数多く含まれています。また、これらの機能強化の多くは、お客様から寄せられたアイデアから生まれたものであることも特筆すべき点です。IBMへのアイデア投稿やアイデアへの投票は、https://ideas.ibm.com/をご覧ください (IBMidが必要です) 。

Db2 Mirror for i、PowerHA

IBMの高可用性製品であるDb2 Mirror for iとPowerHAにも歓迎すべき変化が見られます。Db2 Mirror for iは、品質、セキュリティ、ユーザビリティの向上へ向けて大幅に機能強化が行われました。これはGUIの改良によるもので、管理者はより効率的に作業を行えるようになりました。また、Db2のミラー環境の管理・運用を簡素化するヘルスセンター・モニターが導入され、それに加えてGUIも刷新され、より使いやすいインターフェースとなりました。

PowerHAについては、最大6ノード間のレプリケーションを可能にするマルチターゲット機能の追加により、地理的ミラーリング環境において、より柔軟に可用性を実現できます。さらに、地理的ミラーリングのパラメータの変更が本番ワークロードへの影響を最小限に抑えながら行えるようになったため、機敏性と適応性を高めることが可能になりました。また、IASP(独立補助記憶域プール)上の中断されたコピーを切り離せるようになったため、地理的ミラーリング環境における災害からの復旧がより容易になりました。これらの機能拡張は、2023年6月23日より利用可能になる予定です。

 

著者
アッシュ・ギディングス氏
Ash Giddings

 Maxava
プロダクトマネージャー