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Robin ~イグアスが独自の機能を加えて提供するAI駆動型開発パッケージ

小規模なトライアルで
IBM Bobを試したい

イグアスは今年7月、イグアス独自のAI駆動型開発パッケージ「Robin」の提供を開始した。日本IBMが提供するAIエージェント駆動のエンタープライズ向け開発支援パートナー「IBM Bob」に対応したパッケージである。 

AI駆動開発の導入から活用・定着までを支援する同社独自のパッケージ。同社のグループ企業であるアルファコミュニケーションズでIBM Bobの技術検証を実施したところ、RPGでの開発工数が約38%削減されたとの実績と知見を核に、今回のサービス提供に踏み切った。

すでに企業で活用が進んでおり、スムーズなAI駆動開発の立ち上げを実現している。

同社は今年3月、評価・導入・教育・コーチングなど、人が伴走してIBMBobの活用を支える一連のサービス群である「イグアスAI駆動型開発サービス」の提供を開始しており、IBM Bobに関連するサービスとしては、これが第2弾となる。

よく知られているように、Bobは英語名ロバート(Robert)の愛称であるが、ほかにもボビー(Bobby)、ロブ(Rob)、ロビー(Robby)、ロビン(Robin)などがあり、今回のサービス名称は、Bobに馴染みがあるように名付けられたようだ。

現在、IBM Bobに向けては、人材確保やスキルトランスファーに悩むIBM iユーザーから高い関心が寄せられている。しかし自社に適した活用方法を見極めるには段階的な検証が必要で、たとえば数名で短い期間だけ、といったように小規模から試せる導入環境の少ない点が悩みとなっている。

そこでIBM Bobを活用したAI駆動開発に必要なサービスを1契約にまとめた調達パッケージとしてリリースされたのが、今回のRobinである。 Robinは、IBM Bob EnterpriseのユーザーライセンスとBobコイン、そしてイグアス独自のBobコイン管理機能、ヘルプデスクサービス、Robinチュートリアル(動画)を1つにしたパッケージである。初期投資や導入リスクを抑えながら、AI駆動開発をスモールスタートで開始し、段階的に現場へ展開・定着させることを狙いにしている。

Robinには、以下の6つのサービスがパッケージされている。

① IBM Bob Enterprise ユーザーライセンス

イグアス独自のサービスで、6カ月、12カ月の2つのIBM Bob Enterpriseユーザーライセンス契約プランを提供する。「開発現場で試してから、本格導入を検討したい」というユーザーニーズに応えたもの(2026年12月までのキャンペーン期間中、12カ月契約のユーザーは初月分が無料となる)。

② Bobコイン管理機能

イグアス独自のサービスで、複数の契約組織にまたがるBobコインの配分・利用状況を、Robinの管理画面から横断的に管理する。この場合、グループ各社の利用状況を親会社もしくはIT子会社などが管理することも可能であるが、主にイグアスのビジネスパートナー企業を経由して、複数のユーザー環境へ提供する場合の配分管理を想定している。

なお、単一組織内における個人およびチーム単位のクォータ管理、詳細な利用状況レポートは、IBM BobEnterpriseの標準機能として提供される。

③ Bobコイン

BobコインはIBM Bob利用量の単位で、この場合、ユーザーは主にRobinを提供するビジネスパートナーから購入することになる。

④ ヘルプデスク

イグアスがRobinの利用に関する一次窓口を提供する(IBM Bob Enterpriseに含まれるIBMのテクニカルサポートとは別に、イグアスが独自に提供)。

⑤ Robinチュートリアル

初めてでも容易に操作を始められる動画ガイドを用意。これは全プランに提供される。

⑥ 充実した教育・活用支援

ユーザーの要望に応じて、AI駆動開発初心者から本格利用を進める企業までを対象とした豊富なトレーニングコースおよびコーチングコースを準備している(有償)。

柔軟な契約プランと
Bobコイン管理機能

このなかで特徴的なのは、各種の契約プランと、Bobコイン管理機能であろう。

日本IBMからIBM Bobを契約する場合、利用期間は1年単位のみであるが、Robinには柔軟な契約期間が用意されている。Robinの契約プランは「基本パッケージ」で、実運用を想定した2種類の期間から選べる(図表1)。

図表1 Robinの提供形態

基本パッケージは、12カ月(1ユーザー+2000 Bobコイン。12カ月単位で自動更新)と、6カ月(1ユーザー+1000Bobコイン。2期目から12カ月単位で自動移行)の2種類が提供される。

いずれの契約にも管理画面、Robinチュートリアル、ヘルプデスクが提供される。これより短い期間での利用を希望する場合は、個別に相談できる。まずは6カ月契約で現場での検証を進め、本格的な利用に移る段階で12カ月契約へ広げていくことが可能である。

もう1つの特徴は、Bobコイン管理機能である(図表2)。

図表2 Bobコイン管理画面

これは複数の契約組織にまたがってBobコインの利用状況を共通画面で管理するもの。Robinの展開を進める中で、ビジネスパートナー企業から寄せられた声やニーズを反映し、イグアスが独自に開発した。ビジネスパートナーを経由して、複数のユーザー環境へ提供する場合など、契約組織をまたぐ利用状況の把握と配分管理を可能にしている。

Robinの場合、ユーザーは日本IBMではなく、付き合いのあるビジネスパートナー経由で利用することになる。IBM iの保守・運用・提案を任せているビジネスパートナーが、Robinの窓口として、Bobコインの利用状況を見ながら活用を支援し、Bobコインが不足する状況に至る前にビジネスパートナーからユーザーへ通知するなどの対処が可能になる。

AI駆動型開発プラットフォームなど
IBM Bobの支援を拡大

イグアスでは、近日提供予定のRobinのオプションとして、IBM i検証環境の提供を予定している。

これはIBM iの本番環境に影響することなく、IBM Power Virtual Server上に用意された区画で、IBM BobEnterprise やIBM Bob Premium Package for iの稼働環境を試せるものである。IBM Power Virtual Server上の構築・管理は、イグアスが担当することになる。

またイグアスは、AI駆動開発を組織に定着させるための基盤として「AI駆動型開発プラットフォーム」の提供を予定しており、Robinの機能拡充、さらにIBM iを軸にしながらJavaなど隣接する領域への拡大も視野に入れている。

IBM Bobを試してみたい、と考えるユーザーは多い。しかし小規模なトライアルに対応できる環境は少ない。同社はIBM Bobを活用したAI駆動開発を起点に、サービス、パッケージ、
プラットフォームと事業領域を拡大していく計画のようだ。

 

 

[i Magazine 2026 Summer掲載]

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