ソリューション・ラボ・ジャパンが、「SLJ Sustainable Solutions」(サステナブルソリューションズ)と銘打った一連のサービス&ソリューションを打ち出したのは2023年である。
これにはQuick!シリーズと冠して、IBM iのクラウドサービスであるPower Virtual Serverへの移行や環境設定を支援する「Quick! PVS」、IBM iの運用から保守までワンストップで提供するデータセンター型のマネージドサービスである「Quick! Power for i」、ローコード開発ツールであるLAN
SAのWebアプリケーション開発を加速させるフレームワーク「Quick! Base for LANSA」、一般的に導入が難しいとされるMES(製造実行システム)を低リスクかつ低コスト、短期間で段階的に導入するサービスである「Quick! MES」、そしてRPGの教育・研修サービス「Quick! Learning for RPG」がある。
「Quick! Learning for RPG」をイベントに出展した2023年以降、教育・研修に関する問い合わせは確実に増加し、昨年2025年からその傾向は一層顕著になった。2025年度は前年度に比べて約3倍の受注に成功している。これは同社が「Quick! Learning for RPG」によりRPGの教育・研修サービスを提供しているという認知度の向上、そしてユーザー側で教育・研修のニーズが高まっている状況が奏功した結果であろう。
「Quick! Learning for RPG」では、以下のような4つのコースを用意している。
1つ目は、「IBM i 基本操作/RPG基礎知識」。新入社員やオープン系エンジニアを対象にIBM i の基本操作、RPGの基礎知識の習得を目指すコースで、よく利用するコマンドやRPGの基本コーディング、データファイルの読み取り、構造化プログラミングを学ぶ。
2つ目は「ベテランRPGプログラマー向け/ILE RPG学び直し」。ILE RPGの開発経験はあるが、ILE RPGのメリットである関数使用による生産性向上やプロシージャー、サービスプログラム使用によるパフォーマンスの向上、システムAPIの利用など、より高いレベルのプログラミングスキルを学ぶ。
3つ目は「RDiハンズオン」。IBM iアプリケーションの作成・保守に向け、Eclipseベースの統合開発環境であるRational Developer for i(RDi)をハンズオン形式で学ぶ。
そして4つ目が、「FFRPG入門 」。FFRPGを使ったアプリケーション開発を目指す技術者を対象としたコースで、実際の開発で使えるスキル演習を数多く行う。
ただし同社が最大の強みとしているのは教育・研修内容のカスタマイズであり、実際にはユーザーの要望に応じて、上記のカリキュラム内容をカスタマイズして提供する。
たとえば図表3は、あるユーザーの要望に沿って実施した実際のカリキュラム内容である。

まず基礎知識として、RDiをベースとしたIBM iの基本操作・基礎知識、DB基礎知識の習得に3日。「プログラム開発の基礎知識①」として、FFRPGによる印刷プログラムのコーディング方法の習得に3日。「プログラム開発の基礎知識②」として、表示装置のDDSと対話型プログラムのコーディング方法の習得に3日。そこから「開発演習」として、与えられた演習プログラム仕様書に沿って、同社からのオンラインサポートを交えながらプログラムを作成するのに1カ月。そして「開発演習の確認」として、作成されたプログラムロジックと稼働確認に1日である。
演習期間を除き、実際の講習は10日となる。このコースは、何らかの言語を使った開発経験が一定程度あるものの、IBM iやRPGでの開発は初めてという技術者を対象としている。
ユーザー企業側で実施する出張講習であり(交通費・宿泊費等は別途)、講習費用は、2~3名での受講を想定した1日当たりの定額料金となっている。
問い合わせは、イベントやWebサイトを通じて、「Quick! Learning for RPG」を知った新規ユーザーからがほとんど。同社では教育・研修を契機に、「お困りごとの相談」や課題の抽出、それに向けた提案へつなげていきたいとしている。
[i Magazine 2026 Spring掲載]
特集 IBM iの教育・研修サービス ~外部サービスを活用し、社内で人材を育成する
株式会社ソルパック
2024年春から「RPG研修サービス」を開始
株式会社福岡情報ビジネスセンター
FFRPGを前面に出した「FFRPGスキル研修サービス」を提供
ソリューション・ラボ・ジャパン株式会社
「Quick! Learning for RPG」で柔軟に内容をカスタマイズ
株式会社クレスコ・ジェイキューブ
2024年秋から「J CUBEアカデミー」を提供
株式会社アイ・ラーニング
IBM i研修の老舗、受講者数は増加傾向







