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デバッグの後のちょっと一杯|今のマニュアルで大丈夫?(西橋久陽)

 

2022年(令和4年)、今年もよろしくお願いいたします。
株式会社ウエスト・ブリッジの西橋でございます。

年明けからオミクロンが急増しておりますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今年は、火山爆発(津波、一部地域連続誤報も)、震度5強の地震、そして懸念される世界のバランス(重要影響事態が心配)など、リスクだらけの寅年スタートかと。

そんな中、2月2日14時から、BCP関連でのWebセミナーのスピーカーとして登壇することになりました(このコラムも意外と読まれているようです、ありがとうございます)。

昨年も個別にBCP関連でいろいろなご相談を多々いただいており、今回は「IBM iの二重化にクラウドを活用して備える」、についてお話しします。

この1年、確実にIBM i市場でも「クラウド利用」への関心が高まっています。とくにIBM Power Systems Virtual Serverの発表以降、次期システムでクラウドを選択肢とするお客様が増えてきたように思います。

またリスクだらけの昨今では「BCPの見直し」の声も多く、「自社の事情にあった費用対効果」で検討する案の1つとして、「縮退運転をクラウドで」とのご相談も増えています(費用対効果を考えて、バックアップ時のリソースを押さえた策として)。

このような状況もあり、1年ぶりにクラウド&BCPなどについてお話しすることになりました。お時間のある方は、ぜひ以下のWebセミナー(2月2日14時~)にご参加ください。

【オンライン・セミナー】
IBMi(AS/400)でのデータ連携&クラウド活用ー災害&危機対策もクラウドで!
https://www.climb.co.jp/soft/seminar/2022/0202/

さて「BCPの見直しが増えている」という中で、ふと「大丈夫?」と思うことがありました。

とくにエッセンシャルワーカーの方々による業務やサービスでは、「陽性者急増により、現役担当が不足し、BCP運用が始動。別部署やスタッフから補充」というような報道がありました。そんな報道を見てふと、「マニュアル、大丈夫だよな?」と。

我々システム屋の世界では、「マニュアル」はある種、当たり前のものですが、「マニュアル」と聞くと、「このマニュアルは使いづらい」「単語など前提知識がないと使えない」「このバージョンでは使えない」など、ネガティブに捉えてしまうのは私だけでしょうか。

というのも昨年末、我が家の大掃除でレンジフード(換気扇)の掃除を仰せつかった時のことです。

ギトギト油でなかなか吸引ファンを取り外すことができず(回るはずのコックが滑って回らないなど)、引き出しの奥にあったマニュアルを2年ぶりに引っ張り出しました。

しかしマニュアルの説明には、「ファンが落ちないように押さえます」とだけ。そこでこのマニュアルは諦めて、ベトベトの両手でスマホを取り出しました。

またまたしかーし、レンジフードが10年前の物だからか、この型が市場では利用が少ないからなのか、まったく情報なし(他の機種は動画のアップがあり、うらやましい限り)。

結果、ファンを取り外しての掃除は断念しました(年明けの私の最重要作業に・・・まだ着手していません)。

さらに、「家電など壊れる時は続くよね」と同じく、続いて洗い場のレバーが破損(私が力任せに壊したわけではない。まず我が家ではこのことで疑われる)。

まずは、これまた「マニュアルを」と思い、ページをめくるもレバーの破損は想定外なのか、ほぼ記載なし。これもまたネットで検索すると、これまた10年前の物なので情報が乏しい。

やむなくメーカーの「お問い合わせ先」へ電話も・・・つながらない! (ここ数年の世の中の状況からか、メーカー自体が統合され、社名とともにサポート会社も変わっていたらしい)。

別の番号に再度コール。予想どおりのナビダイヤル。今回の事象の対応先番号がわからないので、「オペレータにお繋ぎします」を選択し、ようやく繋がるも、出ました「・・・致しかねます!」

このレバー、どう見てもネジ止めのプラスティック部分の破損のみなのだが、何度説明しても「修理・部品交換は工事にあたるので、弊社のパートナーによる訪問工事が必要」と。

「この三密回避の時に訪問工事? パーツだけでも希望」と切り返すも、ここで出たのが必殺技、「致しかねます!」

それやこれやで、またまたネットに戻り「チャット」を利用するも、「?」ばかり。

ここで見切りをつけて、リフォーム会社へ再度電話。ここでのやり取りは極めて親切・良心的で、結果、「部品調達。工事不要」の満額回答でした。

これで2021年は、終わりよければすべてよし。なにかとドタバタの1年でした(初めからリフォーム会社へ電話すれば、と思われた方へ。まず初めに当時の電話番号にかけるも繋がらず、こちらも企業統合で、社名も電話もご担当も変わっていて・・・という事情あり。しかし、2021年は本当にいろいろあった1年だった)。

そう、またまた長くなりましたが、年末のこんなドタバタから、「マニュアル」に対するネガティブ度が上がり、「結局、いざという時の解決策は未だに電話で問い合わせ」にあらためて疑問を持ち、「今のマニュアル、大丈夫?」と問いかけた次第です。

今回の一件でとくに勉強になったのが、YouTubeでアップされているHow To動画でした。いろいろな動画が多々あり、「動画は便利」とあらためて思いました(ほか「三頭筋の鍛え方」や「つぶ貝のさばき方」などが役に立ちました)。

それらHow To物の動画をいろいろ見ると、実写の動画や静止画(写真やPDFなど)にテロップやナレーション、アニメーションで指示・案内がされている物など、単なる「動画」ではなく、よりわかりやすく使用用途に合わせた「即実戦型マニュアル」に仕上げられたものがあり、目を引きました。

その「動画」は自分のスマホやタブレットで、目・耳から同時に、他人の手・時間・思考を煩わすことなく、いつでも、どこでも、何度でも確認・学習できる。

まさにBCPでのHow Toマニュアルこそ、このような「動画」化が必要では、と。

「そのマニュアル、いざという時に役に立ちますか」「紙のマニュアルでいいんですか」「聞く相手はそばにいますか」

有事こそ、時間がありません。焦ります。他人に聞けません。今年は「BCPのマニュアルこそ、見直しませんか」

まずは2月のBCP関連のWebセミナー頑張ります!

※当件は個人の感覚と記憶によるものですので、時間、表記、表現など至らぬ所などありましたらご容赦下さい。

追伸
この急増、2月で超急激減化を期待!
まずは早く3回目打って乾杯!

 

株式会社ウエスト・ブリッジ 西橋久陽



デバッグの後のちょっと一杯

第1回 早くワクチン打ちたい! 

第2回 「不測の事態」への備え(策定ポリシー確定)について

第3回 「危機管理・手書きの航空チケット」(3.11時の教訓)について

第4回 1回目ワクチン打ちました!

第5回 防災の日と2回目のワクチン

第6回 危機管理ラグビー選手の場合

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