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Kyndryl、ニューヨーク証券取引所に上場 ~年商2兆円、社員9万人の独立会社として新たなスタート

米Kyndrylは11月4日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所に上場し、新たなスタートを切った。IBMからの分離は前日の11月3日に完了している。

Kyndrylの上場にあたって、キンドリルの総発行済み株式の80.1%はIBM株主が、19.9%はIBMが保有する形となった。IBMの株主には、保有するIBM株式5株につき1株のキンドリル株が割り当てられた。IBMは19.9%のキンドリル株を、今後12カ月以内に債務返済のために売却・交換する予定という。

Kyndrylのマーティン・シュローター会長兼CEOは、上場にあたっての思いを次のようにビデオで述べた。

「本日、年商190億ドル(2兆1600億円)規模のスタートアップであるKyndrylを立ち上げました。Kyndrylは、世界で最も優秀な9万人近いデジタルエンジニアを擁し、強固なバランスシートと信用格付を有する、成長への道を進む企業です。(中略)当社のお客様は、世界の自動車の45%を製造し、世界のモバイル接続の約半分をサポートし、上位銀行の資産の60%以上を管理しています。(中略)本日は私たちにとって節目の日となりますが、私たちは常に前を向いて前進しています。また、より広範なパートナーのエコシステムの中で、お客様と一緒に働くことが私たちの原動力となっています。共に前進することが、私たちの原動力なのです」

またIBMのアービンド・クリシュナ会長兼CEOは、11月3日付けの同社ニュースリリースで、「Kyndrylの分離は、ハイブリッドクラウドとAIに注力し、テクノロジーとコンサルティングに焦点を当てる、当社のアクションの1つです。独立した会社として歩みを始めるKyndrylとのパートナーシップを楽しみにしています」と語った。

 

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