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オロ、「レガシーシステムからの脱却」と「DXの取り組み」に関する調査結果を発表 ~レガシーシステムから「脱却できていない」は31.6%

クラウド型ERPサービス「ZAC」を提供するオロは1月31日、事務系(バックオフィス系)会社員 1040名に対して、「レガシーシステムからの脱却」と「DXの取り組み」に関して現況調査を実施し、その結果を公開した。

同調査は「2025年の崖」を目前に控え、バックオフィスにおけるレガシーシステムからの脱却状況、DXの取り組み状況について聞いた。

調査結果のサマリーは以下のとおりである。

・「レガシーシステムから脱却できていない」 31.6%
・「レガシーシステムから脱却した」企業の57.3%で「業績が向上」
・「レガシーシステムから脱却した」企業の72.5%で「DXの取り組みが進む」
・DXの取り組みが「とても進んでいる」企業の72.4%で「業績が向上」
・「レガシーシステムからの脱却」が最も遅れているのは設立年数「41~50年」の会社32.1%
・「レガシーシステムから脱却できていない」大企業21.7%、中小企業31.0%
・「レガシーシステムから脱却できていない」業種「IT・情報・通信サービス業」であっても24.7%
・「レガシーシステムから脱却できない理由」の1位は「人材不足」55.3%

レガシーシステムからの脱却 

勤務する会社のバックオフィス業務で、レガシーシステムを導入している(導入していた)人に、レガシーシステムからの脱却ができているかを質問した。その結果はいかのとおり。

「レガシーシステムを使っていたが、脱却した」23.7%
「レガシーシステムから脱却できていない」31.6%
「わからない」44.5%

およそ3社に1社がレガシーシステムから脱却できていないことが判明した。

レガシーシステム脱却と業績動向

「コロナ前(2019年度)と調査時点(2023年11月)で比較した企業の業績動向」と、「レガシーシステムからの脱却状況」の関係を調べたところ、「レガシーシステムを使っていたが、脱却した」企業のうち、

「業績は向上している」と回答した割合は57.3%
「変わらない」32.0%
「業績は下降している」9.6% 

という結果になった。

一方で、「レガシーシステムから脱却できていない」企業のうち、

「業績は向上している」と回答した割合は26.6%
「変わらない」46.8%
「業績は下降している」24.5%

という結果になった。

企業の業績変動には複数の要素が関係していると思われるため、この結果のみで断定することはできないが、レガシーシステムからの脱却が業績向上の一因になり得ることがわかる結果となっている。

レガシーシステム脱却とDX

バックオフィスの「DX推進度」と「レガシーシステムからの脱却状況」の関係を調べたところ、「レガシーシステムを使っていたが、脱却した」企業のうち、

「DXの取り組みがとても進んでいる」と回答した割合は28.1%
「DXの取り組みが一部進んでいる」44.4%
合計72.5% でDXの取り組みが進む 

という結果であった。

その一方、「レガシーシステムから脱却できていない」企業のうち、

「DXの取り組みがとても進んでいる」と回答した割合は2.1%
「DXの取り組みが一部進んでいる」30.0%
合計32.1%でDXの取り組みが進む

また、「そもそもレガシーシステムを使っていない」企業のうち、

「DXに全く取り組んでいない」43.8%

という結果になっており、レガシーシステムからの脱却がDXの取り組みの活性化につながっていると推察できる。

このようにレガシーシステムからの脱却・刷新が進まないと、DXの取り組みが思うように進まず、経済損失、国際競争力の低下につながるという「DXレポート」の指摘を裏付ける結果となっている。

 

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