クレスコ・ジェイキューブは2024年秋から、「J CUBEアカデミー」と名付けたIBM iの教育・研修サービスを開始している。
同社は2022年7月に、アルス、エヌシステム、ネクサスの3社が統合合併することで誕生した(2025年には高木システムを統合)。
「J CUBEアカデミー」は、前身の1社であるアルスが30年以上にわたって新入社員の社内教育用に利用してきた「IBM i学習コース」のテキストと講習スキルを体系化し、整備したものである。社内でRPG技術者を育成してきたノウハウを活かし、人材確保に悩むIBM iユーザーのニーズに応えたいとの思いで誕生したサービスだ。
「J CUBE アカデミー」では、「標準コース」と「アレンジコース」の2つのコースを用意し、「標準コース」ではさらに以下の3つのコースを用意している(図表4)。

まず「IBM i入門編」では、IBM iに関する基礎知識の習得が目標で、IBM iの特徴や基本的な操作を0.5日(4時間)で学ぶ。
「IBM i基本編」では、IBM iのデータベースや開発環境などに関する基本知識を1.0日で習得する。
そして「IBM iプログラミング編」では、IBM iの開発言語であるRPGによるプログラミング手法の習得を目指し、3.0日で学ぶ。具体的にはバッチ、帳票、画面の各プログラムの作成方法を学ぶことになる。
これらの「IBM i入門編」「IBM i基本編」「IBM iプログラミング編」は、必要なコースだけを選択することが可能である。
また「アレンジコース」は、ユーザーの要望に合わせてカスタマイズするコースとなる。教育・研修に対するニーズを打ち合わせ、カリキュラム内容や受講スケジュール、見積もりを提出することになる。
受講形式は、集合形式かオンライン形式のどちらかを選択する。集合形式の場合は、東京都港区にある同社の本社オフィスで、オンライン形式の場合はWebミーティングツールを利用して参加するが、日常業務から完全に離れて研修に没頭したいとの要望もあって、今まで実施した教育・研修はすべて集合形式で行われている。
研修で使用する開発環境は、ユーザーの要望に合わせて、Rational Developer for i(RDi)やVisual Studio Codeといった新しい開発環境にも対応している。
「標準コース」の「IBM i入門編」「IBM i基本編」「IBM iプログラミング編」も、ユーザーの要望に応じて、修正・変更は可能である。
たとえば2025年に実施したあるIBM iユーザーでは、受講者がIBM iの日常的な操作方法をある程度理解していたので、「IBM i入門編」と「IBM i基本編」は0.5日で終え、「IBM iプログラミング編」に時間をかけた。
「J CUBEアカデミー」は開始からそれほど時間が経っていないこともあり、まだ実績は高くない。開発・運用・保守などを通じて付き合いのあるIBM iユーザーの要望に応じる形で提供してきた。
しかし今年からは、より認知度を高め、受講件数を増やしていきたいと考えている。そのためにはプロモーションの機会を増やすと同時に、コース内容の充実も図っていく。たとえばIBM i中級者向けのコースも、カリキュラムに反映していく計画である。また今後は、生成AIを使用した開発コースなども検討していきたいとしている。
[i Magazine 2026 Spring掲載]







