ushiday@Hackな日々|当面のテーマはyum(牛田吉樹)

 

ご挨拶&自己紹介 

この度、このコラム&ブログの執筆の運びとなりました「@ushiday」と申します。

2001年に、この世界に飛び込み、CSC(静岡の中部システムという会社です)で働き始めて早20年弱となります。IT未経験の身から(元々は製造業の現場で働いておりました)、初めて知るコンピュータ言語として、RPGを学び、当時のiSeriesでJavaに触れ、現IBM iが、ただオフコンと呼ぶにはもったいない、その性能と技術に、今現在も惚れ込んでいます。

そんな@ushidayが、IBM iに関することはもちろんのこと、それだけに留まらず、多角的な視点で、私自身が普段より、開発に役立てていること、ツール、手法、思考などなど、IBM iの開発者の方に役立つ情報をお届けできたらと思います。

さぁ、開発ライフを**Hack!**して、楽しちゃいましょう!
なお、これまでにも@ushidayは、いろいろなところで爪痕の残しているので、過去の情報ですが、宜しければそちらもどうぞ。

@ushidayの爪痕 

-Qiita https://qiita.com/ushiday
-CSC-Blog https://www.cscweb.jp/blog-list/
-ushidayの日記 https://ushiday.hatenablog.jp/
-slideshare https://www.slideshare.net/ushiday/
-Twitter https://twitter.com/ushiday

 

これから連載の行方

10年ほど前、@ushidayが、IBM iでOSS(Open Source Software)の探求をしていた頃、SVN(Subversion)というVCS(Version control systems)がIBM iでも使用できることを発見しました。その当時のブログがこちらです。

[IBM iにSubversionサーバーを設定 その1](クリックしていただくと、ブログへリンクします。以下、同じ)

その頃、IBM iでOSSのVCSが使用できるというだけで興奮したことを、今も鮮明に覚えています。

ただ唯一気に入らない点は、管理下においたディレクトリにはすべて、.svn というディレクトリができてしまうことでした。

それから、しばらくして、Perzl.orgでAIX用のGitの存在を知り、「これは、IBM iでも使えるのでは?」と思いました。その予想は、見事に当たり、.svn ディレクトリの呪縛から、解放されました。

ほどなくして、IBM iの5733-OPSという、OSSに特化したライセンスが発表され、その中のラインナップに、Gitが提供され、IBM iユーザーにとって気軽にGitを使用する環境が整いました。

さらに時は進み、IBM iにyum(yumがわからない場合は、OSSを集中管理するツール程度に思ってください)が、提供されました。そのyumの中にはもちろんGitもありました。「はて? 5733-OPSがあるのに? なぜ重複するようなことをするのだろう?」

しかし、V7R4がリリースされると5733-OPSが廃止されることを知り、yumはこの廃止への布石なのだということがわかりました。それと同時に、これからのIBM iのOSSの方針は、yumなのだと確信しました。yumはRedHat系Linuxの管理ツールなので、RedHatとの合流も少なからず影響しているのかも知れません。

「さぁ! これからのIBM iのOSSはyumだ!」と息巻いて、この1年半くらい、勉強会やセミナーなどでyumについて話をする機会があったのですが、どうも各所でのリアクションを見ると、IBM iユーザーのyum使用率は高いとは言い難い状況だと感じています。

長くなりましたが、@ushidayは、IBM iのOSSの活用について常に考えてきました。これからもそうです。これはもはや、私のライフワークとなっており、そしてIBM iのOSSについて、今現在のおかれた状況を考えると、@ushiday連載の当面のテーマに相応しいのはyumとなりそうです。

さて、このyumで提供されるOSSの中には、かつて提供されていた5733-OPSと言うオープン・ソースライセンスの代替ソフトは当然のこと、そのほかにも便利なOSSが多数提供されています。ここに一部を抜粋してご紹介します。

yum提供のOSS(一部) 

-gcc(GNUCコンパイラ)
-git(VCS)
-Vim(CUIベースの汎用テキスト・エディタ)
-Node.js(Node.js言語環境)
-Python(Python言語環境)
-php(PHP言語環境)
-MidnightCommander(CUIベースのファイル・エクスプローラ)

 

yum導入 

コラム第1回の今回はおさらいの意味も込めて、ACS(IBM i Access Client Solutions)を使用したyum導入から、やっていきましょう。

前提

-IBM i V7R2M0以上
-QCCSID5035or1399(*5026環境でも各種設定を行うことで、もちろん可能ですが、本連載の趣旨とは異なるので割愛します)
-PASE環境インストール済み
-ALLOBJ権限のユーザープロファイル
-最新ACSをインストール済みで、インターネットに接続可能なPC

yum導入手段について

yumを導入する際に、ACSによるGUIまたはCUIのインストールを選べるのですが、圧倒的に敷居の低い、ACSを使ったインストールを今回はご紹介します。

CSCで作成したyum関連資料も宜しければこちら(OSS協議会秋セミナーyum資料)からどうぞ。

 

ACSによるyum導入手順

ACSのダウンロード・インストールまだの方は、こちらの[ACS専用サイト](https://www.ibm.com/services/forms/preLogin.do?source=swg-ia)から行ってください。IBM IDが必要となります。

ACSに関しては、有益な情報をQiitaに上げておられる方もおりますので、そのあたりが非常に参考になるかと思います。

1. IBM i側の準備としてはSTRTCPSVRSERVER(*SSHD)コマンドを実行し、SSHサーバーの起動をしておきます。
2. ACSを起動します。
3. yumを導入する[システム]を選択します。

4. [ツール]→[オープン・ソース・パッケージ管理]を選択します。

 

5. [ユーザー]→[パスワード]を入力。※公開鍵認証の場合は、適宜、秘密鍵のパスを指定して下さい。

6. ホストに接続するか?尋ねられるので[はい(Y)]をクリックします。

7. yum環境をインストールするか?尋ねられるので[はい(Y)]をクリックします。

8. インストールが開始されます。インターネットに接続しインストール・リソースをダウンロード→導入するため、かなり時間を要します。

9. インストールが完了すると「Commandcompleted.Seeout…」と表示されるので、[OK(O)]をクリックします。

10. パッケージ一覧より、OSSを導入可能になります。

以上で導入は終了です。

 

次回予告

次回は、OSS界隈でVCSの標準と言っても過言ではない、Gitをテーマにしたいと思います。ただし、導入するだけではなく、Gitを使うと何がよいのか? どんなケースの使用が適しているのか? そんな目線のお話も少しできたらと思っています。

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