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CA 2E(旧Synon/2)ユーザーに“待望の”アプリケーション可視化・解析ツール「X-2E Analysis」 ~ジーアールソリューションズが発売、X-Analysisをベースに解析対象を拡張

ジーアールソリューションズは8月1日、IBM i用開発ツールCA 2E(旧Synon/2)で開発したアプリケーションを可視化・解析できる「IBM i向けCA 2E開発資産解析ツール X-2E Analysis」(以下、X-2E Analysis)の販売を開始する、と発表した。

X-2E Analysisは、IBM i用のアプリケーション可視化・解析ツールX-Analysisをベースに、CA 2E用の解析機能を拡張した製品。X-Analysisの解析対象であるオブジェクトライブラリおよびソースライブラリに加えて、CA 2Eでアプリケーション開発した際に実装される独自のモデルライブラリ(リレーショナル・データモデル)を解析対象として追加・拡張した。これにより、CA 2Eで開発したIBM iアプリケーションをフルに可視化・解析することが可能になった。

CA 2Eは、システム/38用の開発ツールSynon/2をルーツとする製品で、30年以上の歴史をもつ。AS/400の発表(1988年)後にはIBMの開発フレームワークAD/Cycleの中核製品として、日本を含めて世界的に普及したが、その後、開発会社の度重なる買収・売却などによって新機能の開発や機能拡張に遅れが生じ、IBM iを代表する一線の地位から後退した経緯がある。

日本では大手の製造業を中心に普及し、「現在、50社ほどのIBM iユーザーがCA 2Eアプリケーションを利用中」(ジーアールソリューションズ)。これらのユーザーはシステムの老朽化に加えて、IBM i技術者の高齢化や属人化の問題を抱え、CA 2Eシステムを“塩づけ”のまま運用していると推定される。

今回のX-2E Analysisはこうした状況・課題の解決策となるもので、CA 2Eシステムの発展を望むユーザーにとって“待望の”ソリューションになると思われる。

ジーアールソリューションズは、「次世代エンジニアがCA 2Eアプリケーションを含むIBM i アプリケーションを継承し近代化を行っていくテクノロジーが必要」と、X-2E Analysis投入の理由を述べる。さらにユーザーの要望により、「CA 2EアプリケーションのためのJavaマイグレーション・ツールの提供を検討する予定」としている。

X-2E Analysisは、CA 2Eの販売・サポートで長い経験をもつタカヤを通じてエンドユーザーおよび販売パートナーに提供される。

X-2E Analysisは、X-Analysis Advisorと同様、IBM iビジネスをグローバルで展開する米Fresche Solutionsの製品。ジーアールソリューションズによると、「CA 2Eアプリケーションの技術継承と近代化の取り組みが欧米で始まっている」という。X-Analysisについては2016年から日本において販売を開始し(2018年から日本総代理店)、現在までにビット・エイ(コメリのIT事業会社)、積水化学工業、DINOS CORPORATION、新川電機、石川県農協電算センター、ハーモニックなど多数の企業への納入実績がある。

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