IBMは6月3日(現地時間)、IBM Bobを活用したグローバル・チャレンジ「AI Builders Challenge」を発表した。
このチャレンジは、大学生が将来の職場で必要となる実践的なAIおよびソフトウェア開発スキルの獲得を支援する。これは、雇用主が卒業生にAIの活用能力をますます求める一方で、多くの学生が就職前にそれらのスキルを実践する機会を欠いている現状を受けて実施される。
全米大学協会(AAC&U)とイーロン大学による最近の調査によると、教員の63%が、卒業生は実社会で生成AIを活用する準備が「あまりできていない」あるいは「全くできていない」と回答した。
「AI Builders Challenge」は、学生が自身の成果を検証し、説明し、改善しなければならない環境下でAIを実践的に学ぶ機会を提供することで、このギャップの解消を支援することを目的としている。
このチャレンジは、ニューヨーク市で開催された「IBM Future of AI in Higher Education Summit」で発表された。学生がソフトウェア開発におけるAIスキルを実践的に習得すると同時に、教室の外でも披露できるプロジェクトを作成する機会を提供する。この発表は、IBMが高等教育機関向けに「IBM Bob」の無料利用を拡大し、世界中の2万の高等教育機関に同技術を提供開始したことに合わせて行われた。
IBM SkillsBuildを通じて、学生たちは、職場で直面する可能性のあるソフトウェア開発業務を反映した課題ベースの体験の中で、IBM Bobを活用することになる。このチャレンジは、「AIで創造する:クリエイティブ産業の未来」「地球を越えるミッション:宇宙探査」「ワークの再構築:インテリジェント・ワーク・システムによる産業変革」といった現実世界のテーマと連動している。
コード生成の高速化に主眼を置いていた従来のAIツールとは異なり、IBM Bobはソフトウェア開発ライフサイクル全体を通じて開発者と連携するように設計されている。IBM Bobは、オーケストレーション、実行、ガバナンスを開発ワークフローに直接統合し、チームが孤立したタスクから協調的な成果物提供へと移行するのを支援する。
学生にとって、これはAIを活用してコード生成を支援する方法を学びつつ、実環境においてソフトウェアシステムをどのようにモダナイゼーションし、拡張すべきかを理解する必要がある開発業務にAIを適用する経験を積むことを意味する。
「AI Builders Challenge」を通じてプロジェクトを構築することで、学生はAIを応用した具体的な成果物を作成し、将来の雇用主に提示することが可能になる。
BeMyAppが主催する同チャレンジは、参加対象国において18歳以上の適格な大学生を対象としており、あらゆる専攻の学生の参加を歓迎している。参加者は個人またはチームで活動し、GitHubを通じて最終プロジェクトを提出できるほか、適宜サポートを受けられる。
そして審査員たちが、技術的な実行力、革新性、課題への適合性、実装、実現可能性に基づいて提出物を評価し、受賞者を決定する。
受賞者は、チャレンジ全体で最優秀プロジェクトに贈られる5000(米)ドルのグランプリを含む、総額1万5000ドルの賞金を争う。毎月2回開催されるコンテストでは、それぞれ4名の受賞者が選出され、750ドルから2250ドルの賞金が授与される。
参加者はまた、同チャレンジのコミュニティやIBMのエコシステムを通じて、プロフェッショナルなネットワークを構築する機会を得られる。グランプリ受賞者は、開発者、エンジニア、科学者、研究者が実社会で役立つスキルを磨くIBMのグローバルカンファレンス「IBM TechXchange」に招待され、世界中のテクノロジー関係者に向けて自身の成果をアピールする機会が与えられる。
この取り組みは、2030年までに3000万人にスキルを提供するというIBMのコミットメント、および学生、教員、教育機関がAIリテラシーからAIの習熟へと移行できるよう支援することを目的としたIBMの広範な大学戦略に基づく。
IBM SkillsBuildを通じて、IBMは無料の学習プログラム、デジタル資格、教員向け支援、実践的なラボ、課題ベースの体験を提供し、学習者がAI主導の経済において実証できるスキルを構築できるよう支援している。
「AI Builders Challenge」の登録受付は6月3日にスタートする。同チャレンジは7月1日と8月1日に開始される月次コンテスト2回で構成され、応募締切はそれぞれ7月31日と8月31日である(いずれも米国時間)。
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