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コード生成AIの思考プロセスと主要ツール ~「プロンプトの理解」から始まる4つのプロセス、主要ツールは4種類 |新・IBM i入門ガイド[コード生成AI編]基本ツール

AIはどのようにコードを
「思考」するのか 

コード生成AIがコードを生み出す背後には、LLMの能力を応用した、論理的な思考のプロセスが存在する。このプロセスは、おおむね以下のステップに分解できる。

入力の理解 

まずAIは、人間から与えられたプロンプト(自然言語による指示)や、現在開いているソースコードなどのコンテキストを注意深く分析し、開発者が「何をしたいのか」という意図を正確に把握しようと試みる。

知識の検索 

次に、自身の内部に蓄積された膨大な学習データ(過去のコード例や技術文書)の中から、現在のタスクに関連する知識やパターンを検索する。RAG(Retrieval-Augmented Generation)が組み込まれている場合は、この段階で外部の最新ドキュメントや社内データベースを参照することもある。

仮説生成とコード化 

検索した知識と入力された指示を基に、問題を解決するための最も確からしいアプローチを組み立て、それを具体的なプログラミングコードとして生成する。

評価と修正 

最後に、生成したコードが構文的に正しいか、与えられた要件を満たしているか、既存コードとの整合性が取れているかなどを自己評価する。問題があれば、異なるアプローチを試み、コードを修正していく。このサイクルを繰り返すことで、出力の精度を高めていくのである。

この一連のプロセスは、熟練のプログラマーが問題解決を行う際の思考プロセスと非常に似ていると言えるだろう。

主要なコード生成AIツール

このAIの思考プロセスを、開発者が円滑に利用できるようにしたのが、現在市場に登場しているさまざまな生成AIツールである。これらのツールは、その形態や用途によっていくつかのカテゴリーに分類できる。

対話型AIアシスタント 

ChatGPT、Google Gemini、Anthropic Claudeなどで、チャット形式で対話しながら、アイデア出し、仕様の壁打ち、コードの断片的な生成・レビューなど、幅広い用途に利用できる。

コード補完・生成ツール 

Git Hub CopilotやGemini Code Assistなどで、開発エディタに統合され、数行のコードやコメントから文脈を読み取り、次に来るべきコードをリアルタイムに補完・提案する。

AI統合開発環境 

Cursor、Antigravity、IBM Bobなどで、開発環境そのものにAIが深く統合され、コード生成・編集、デバッグ、ドキュメント参照まで、開発ワークフロー全体をAIが支援する。

コマンドラインインターフェース型ツール 

Claude Code、Codex AI、Gemini CLIなどで、ターミナル上から直接AIを呼び出し、コマンドの生成や、スクリプト作成、エラーの解決などを支援する。

著者|
小川 誠

ティアンドトラスト株式会社
代表取締役社長 CIO  CTO

1989年、エス・イー・ラボ入社。その後、1993年にティアンドトラストに入社。システム/38 から IBM i まで、さまざまな開発プロジェクトに参加。またAS/400 、IBM i の機能拡張に伴い、他プラットフォームとの連携機能開発も手掛ける。IBM i 関連の多彩な教育コンテンツの作成や研修、セミナーなども担当。2021年6月から現職。

新・IBM i入門ガイド [コード生成編]

<基本用語>

01 生成AI&IBM i市場動向
02 生成AI
03 大規模言語モデルとマルチモーダルモデル
04 プロンプトとコンテキスト
05 AIエージェント
06    ハルシネ―ションとセキュリティ
07    ファインチューニングとRAG
08 APIとMCP

<基本ツール>

01 コード生成AIの思考プロセスと主要ツール
02 IBM i開発環境構築ロードマップ
03 Visual Studio Code
04 Code for IBM i
05 Git
06 Markdown

<開発ツール>

01 AIファースト開発環境
02 IBM Bob
03 対話型・CLI型AIツールの戦略的活用術
04 学びを止めないための次の一歩 リンク集

[i Magazine 2026 Spring掲載]

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